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SAIKURU Vol.171 「福岡のど真ん中で KPOPの今を伝える」

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SAI建築社が提案する
暮らしと住まいの新しいサイクル
と題して定期的にお届けしている
WEBマガジン「SAIKURU」

2023年4月よりWEBマガジンとして
リニューアルいたしました。

ぜひご一読下さいませ。

 

福岡のど真ん中で
KPOPの今を伝える

Case 171
【福岡市・大名】2023.4月完成

今では、すっかり日本のシーンに溶け込んだ「K-POP」。もはや説明もいらないかもしれませんが、「K-POP」とは、日本におけるポピュラーミュージックが「J-POP」と呼ばれるようになったことを受けて生まれた韓国ポピュラーミュージックのこと。

そんなK-POPカルチャーに触れられるショップが4月23日、福岡市内に誕生しました。その名も「Kpop Class 天神大名店」。福岡きっての繁華街、大名エリアの、商業ビル2階に店を構えています。今回は代表を務めるHさんにインタビューしました。

 

 

 

オンラインから
リアル店舗へ

——開業のきっかけを教えてください。

この天神大名店は4月末のオープンなんですが、Kpopとのつながり自体はもう少し前からなんです。5年くらい前に、まずオンラインショップ(https://www.qoo10.jp/shop/kpopclass)を立ち上げました。そのショップがベースにあります。ありがたいことにそのオンラインショップが好調で、それなら実店舗を構えようという話になり、昨年末に北九州市の「リバーウォーク北九州」に「SONAGIMART」を開業しました。「Kpop Class 天神大名店」は2店舗目ということになりますね。


——「SONAGIMART」と「Kpop Class 天神大名店」は屋号が異なりますが、販売アイテムにも違いがありますか。

いえいえ、基本的な中身は同じですよ。当社の一番の強みは、取り扱っているアイテムが100%、公式K-POPグッズだという点です。実は結構、無許可で製造・販売されているものが世の中に広く出回っていて、そういう状況を変えたかったという思いもあります。

もちろん、北九州、大名の両店舗に限らず、ネットショップのアイテムについても韓国から正規ルートで仕入れたものになるので、安心してお買い物いただけるかなと思っています。

 


——昨今、実店舗をやめて、家賃や人件費が抑えられるネットショップへ移行するという流れが増えてきたように思いますが、その逆をいく開業ですね。

確かにCDでの音源、DVDとの映像は、オンラインでも楽しめますよね。ただ、世の中に本屋が減ったとしても決して無くならないだろうという理由には、やっぱり実際にモノを見て、触れて購入したいという方々が一定数、いらっしゃるからという点があります。

当店においても、CDやDVDのほか、写真集といった本の類いも販売しています。やっぱりそういうリアルに体験するアイテムについては、めくってみた時の感じは、ネットでは分かりませんから、そういう体験をこのアンテナショップで提供したいなという思いがありますね。


——店に入ってみると、思った以上に広くて驚きました。

私はKPOPを“見る音楽”だと思っているんです。歌そのものだけでなく、歌手のビジュアル、ダンス、演出まで含めたトータルでの表現。そのため、売り場には映像を流すモニターをメインに配置したいなと考えていました。
 


ネットショップを運営している背景もあって、手前味噌ではありますが、結構な量のストックを持っていまして。ペンライトやフォトカードなど音源や写真集以外にも幅広いグッズを取り扱っています。それらをしっかり売り場で見せるためには、相応のスペースが必要だったんです。

店舗の内装についてはSAIさん一択でした。当初は北九州の店舗を手掛けていただいた施工会社にお願いする予定だったんですが、その施工会社が山口県の会社で、福岡市はカバーしていなかったんです。そこで紹介してもらったのが、SAIさんでした。信頼できる会社からの紹介だったので、安心できましたね。

 

 

“見る音楽”のための
場所を生み出す。

——内装のコンセプトは。


実はそれほど内装そのものにこだわりがなくって。KPOPのことはわかりますが、こういった内装やデザインについては素人ということもあって、大きなレイアウト案は出した上で、細かいことは全てプロにお任せしようと決めていました。
 

 


ただ、店内に韓国発のプリクラ「人生4カット」を置くことが決まっていて。そのマシンにアールのデザインが取り入れてあったので、レジカウンターの逆サイドも調和するようにアールの壁を作ってもらいました。

 


店内のカラーコーディネートについてもSAIさんから提案いただいた色みで進めてもらっています。コンクリート打ちっぱなしの天井、そこにあえて魅せるようにしたカラーコードのアイデアは担当してくれたデザイナーの山口さんのセンスですね。
 

 

出会いたいモノに出会う。
思いがけない宝物に出会う。

 

——オープンしておよそ3週間(※取材時)が経ちましたが、お客様の反応はいかがですか。

店が2階にあるので、ちょっと目立たないかもしれないなと少し心配していたんですが、杞憂でしたね。西通り側が全面ガラス張りになっていたので、そこを生かすよう、屋号をライトアップし、浮かび上がらせるようにしてもらいました。それが思った以上に目立っていて、実際、西通りからも視認できるんです。


そういう要素もあって、滑り出しは上々でした。GW中は特に「人生4カット」が大反響でしたね。衣装の貸し出しも行っているんですが、時間制限を設けるなどして対応しましたよ。もちろん、実際に商品に触れている方々が嬉しそうにしているのが見られて良かったです。ファンの年齢層も幅広く、二世代でのご来店もありますから、これくらいの広さがあるとゆとりが生まれますね。KPOPなら全体の80%くらいはカバーしていますから、よほどニッチなグループのファンでなければ、必ず出会いたいグループに出会えるかなと思っています。

 

——今後はどのような展開をお考えですか。

まだまだ天神大名店も始まったばかりですので、まずはここがアンテナショップとしてしっかり根付くことが目標です。

Kpop Class 天神大名店
電話 092-707-0303 
住所 福岡市中央区大名1-3-54 MGH大名紺屋町ビル2F
営業 11:00~21:00、日祝は10:00〜20:00
定休 なし

Kpop Class(ネットショップ) こちらをタップ


instagramはこちらをタップ

 

 

House Producer

リノベーション事業部 営業
森田 大貴

厳しい日程にもかかわらず、ご信頼をいただきKPOPの魅力を伝えるお店が無事に完成しました。心からの感謝をお伝えし、お力になれたことを嬉しく思います。貴重な機会を与えていただき、心より感謝申し上げます。

 

今回取材させていただいた
KPOP Classさんの写真は
実例ギャラリーにてご覧いただけます。
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前号 vol.170をご覧いただくには
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ヌードルライター山田がススメる
今月の一杯

 

鴨料理 まりも本店

 

 

夜は鴨料理専門店
昼は皿うどん専門店

れっきとした鴨料理専門なのに、昼は皿うどん専門店。福岡に二つとない、個性派のお店がこの「まりも」です。
開業は昭和47年。現在の店主は二代目で、初代は元々焼鳥店を営んでいたそう。その初代の趣味が猟。獲った鴨を店で出すと、たちまち評判になって、いつしか鴨料理の店になったそうです。そんな中、近くにあった「まりも」という中華料理店が店を辞めると聞き、初代はこの「まりも」を引き継ぎ、そのうち、皿うどんも提供するようになったというから、人生は何が起こるかわからないものです。


初代が高齢になったため、店をどうしようかと思っていた際に手を挙げたのが、血縁関係のない半田さん。そんな半田さんも元々はイタリアンのシェフなんですから、話がさらに複雑に。こうして冒頭に書いたように、夜は鴨料理専門店、昼は皿うどん専門店として暖簾を守っています。

 


この「まりも」の皿うどん。知る人ぞ知る、超人気メニューで、昼時には行列ができるほどなんです。なんといっても、鶏ガラスープの染みた麺がうまい。スープは先代の頃よりも濃度を上げているそうで、その旨味がしっかり凝縮したスープを麺に目一杯吸わせています。そのため麺を食べているのに、スープを飲んでいるかのような、そんな不思議な感覚になります。海鮮たっぷりで、脂っこくなく、最後までおいしく食べられますよ。

 


麺の量は普通サイズから、1.2倍、1.5倍といったように、たくさん食べたい人にも嬉しいシステムを採用。なんと週4、5日通うという常連さんもいるとのこと。まさに替えが効かない一杯。ちなみに1日150食限定で連日売り切れ御免。確実に食べたいなら、早めの時間がおすすめです。

 


 

【住所】福岡市博多区上呉服町11-212
【電話】092-281-0380
【営業】11:00~13:30LO
    (土曜11:30〜13:15LO)
    ※昼は売り切れ次第終了
    夜は鴨料理専門店で3日前までに
    要予約
【店休】日祝日、第1・3・5土曜
【P】なし

※コロナ禍で営業時間、
 定休日に変更がある場合があります

 

山田祐一郎(KIJI ヌードルライター)

1978年生まれ。2003年よりライターとしてのキャリアをスタート。現在は日本で唯一(本人調べ)のヌードルライターとして、雑誌、ウェブマガジン、書籍などの原稿執筆に携わる。毎日新聞での麺コラムつるつる道をゆく」をはじめ、連載多数。webマガジン「その一杯が食べたくて」は1日最高13,000アクセスを記録したことも。著書「うどんのはなし 福岡」「ヌードルライター秘蔵の一杯 福岡」。2017年スマホアプリ KIJI NOODLE SEARCHをリリース。未知なる麺との出会いを求め、近年では国内のみならず海外にも足を運ぶ。2019年より製麺所を営んでいた父の跡を継ぎ、「山田製麺」の代表に。執筆活動と並行し、製麺にも取り組む。
 

 

4コマ漫画
レッツゴー サイクル

 

ラブラドール犬のサイクルと建築士のケンちゃんが
繰り広げる微笑ましい暮らしぶりをお楽しみください。

【Kanac 】プロフィール
イラストレーター。Web漫画を描いたりwebサイトを作ったりしています。
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