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SAIKURU Vol.187 博多の下町で 和とモダンが調和した ラグジュアリーステイを。

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SAI建築社が提案する
暮らしと住まいの新しいサイクル
と題して定期的にお届けしている
WEBマガジン「SAIKURU」

Case 187
【福岡県・上呉服町】

博多の下町で和とモダンが調和した
ラグジュアリーステイを。

長かった冬もようやく終わり、福岡の街に春の息吹が広がってきました。気温も上がり、ちょっとどこかにお出掛けでも、と冬に縮こまっていた気持ちも、すっかり元気を取り戻しているという方も多いのではないでしょうか。

今回、ご紹介する「博多 水庭」は2025年3月に誕生したばかりの宿泊施設です。建物があるのは、古き良き博多の歴史を感じる福岡市博多区上呉服町。周りには寺社仏閣があり、街歩きも楽しいエリアです。

この「博多 水庭」を手掛ける運営会社「株式会社 アドバンス」リゾート事業部担当の宮崎さんに、開業の経緯、これからのビジョンを伺いました。

 

風情のある博多の街を
五感で堪能できる場所



 

——まずは株式会社 アドバンスについてお聞かせください。

宮崎さん「弊社は2009年に開業した不動産会社です。暮らし、そしてビジネスにおける不動産の管理を長年、続けてきました。おかげさまでメインの不動産業も軌道に乗り、新しいことにチャレンジしようという話になり、宿泊業の運営を決めました」
 

——不動産業の経験が今回の「博多 水庭」開業の土台にあったわけですね。

宮崎さん「この『博多 水庭』には、姉妹施設として、ほぼ同時期に開業した兵庫県淡路島のリゾートヴィラ『OCEAN BRIDGE』があります。こちらはとてもロケーションが素晴らしく、淡路島の明石海峡大橋が一望できる贅沢な大人のヴィラ仕様となっています。この雄大な眺めに身を委ねながら、非日常の時間がお過ごしいただけるようになっているんです。

そんな淡路における『OCEAN BRIDGE』の計画を進める中で、運営元を介して出合ったのがSAI建築社さんだったんですよ。SAIさんの実績を知る中で、ぜひこの福岡の宿泊施設をお願いしたいという話になりました」


 

——この土地には元々何があったのでしょうか。

宮崎さん「クリーニング屋さんの建物が建っていたのですが、土地に魅力を感じたので、一旦、弊社で購入し、この場所で何ができるのか、思案していました。当初はアパートやマンションを検討していたんですが、昨今の福岡での宿泊事情も鑑みて、思い切って宿泊施設を建てようという話になりました。

あたりはいわゆる、博多の下町にあたるような地域で、中心地の喧騒がありません。周囲に寺社仏閣があることもあって、とても空気感が良いんです。『博多 水庭』に泊まっていただけたら、博多の良さが伝わるんじゃないかなと思っています」


 

——「博多 水庭」を開業するにあたり、どのようなイメージで進められたのでしょうか。

宮崎さん「博多は全国に知られる観光地です。近年では海外からの旅行客も多く訪れています。そのため、この宿泊施設としても、ゲストからの幅広いニーズに合わせられるようにしようと考えました。お部屋については、大きく2タイプを用意しています。

一つが、ラグジュアリーな世界観を表現した1棟貸しの “ヴィラ”。もう一つが、“お宿”と命名した、気軽に利用できるカジュアルタイプのお部屋です。博多への旅といっても、訪れる方々の目的はさまざまだと思いますので、旅のプランに合わせて、お客様に自由に活用してもらえたら嬉しいですね」
 

——ぜひそれぞれのお部屋について詳しく教えてください。

宮崎さん「では施設の入口側からご説明しますね。施設手前から3タイプ備えたお宿については、相撲、富士山といったように、それぞれ日本的な和のテイストを取り入れています。造りとしては3部屋共通になっていて、どのお部屋も二階建て。2フロアの仕様になっていて、最大3名様までご宿泊が可能です。


 

空間自体はコンパクトでありながらも、必要な部分にしっかりスペースが確保できているため、快適に過ごしていただけると思います。こうやってうまく間取りが調整できたのも、SAIさんのプランニングのおかげですね。デッドスペースを有効的に活用するアイデアの数々には、とても助けられました」
 




 

——各部屋で異なる壁のイラストが素敵ですね。

宮崎さん「和風のテイストにしたのは、海外の方々にも喜んでほしいという思いが根底にあります。部屋は純和風な造りというわけではありませんが、日本的なエッセンスは取り入れたいと思っていたので、この壁は大変気に入っています。

ちなみにベッドを配置していないのは、スペース的な問題はもちろんありますが、寝る前に布団を敷くという、日本では昔から当たり前のようになされてきた日常の営みを感じてほしいという考えもあるんですよ」




 

——1棟貸切タイプの奥のお部屋はガラリと仕様が異なりますね。

宮崎さん「はい、アプローチを抜けた先にある1棟については、コンセプトを非日常と定め、世界観を作り込みました。なんといっても目玉は、建物の奥にある屋内プールです。この1棟にご宿泊されるゲストだけのプライベートプールで、大型スクリーン、そして時間で移ろうライトアップといった演出によって、他にないラグジュアリー感を打ち出しました」

 

——このプールが旅のハイライトになりそうなくらいのインパクトです。

宮崎さん「実はプールだけではないんです。浴室にはプライベートサウナも完備しています。例えば小さなお子様がいらっしゃるサウナ好きのご夫婦の場合、どちらかがサウナを我慢しないといけないような場面もあるかと思います。





ここなら滞在中、いつでも“ととのう”ことができますよ。しかも、サウナ後、プールで癒されるという極上の体験まで待っていますから、きっとお客様にとって、忘れられない思い出になるかと思っています」

——まさかサウナ付きとは思いませんでした。お部屋自体の造りも素敵です。


 

宮崎さん「そうなんです。ここは住宅も数多く手掛けられているSAIさんの得意とするところですよね。和のテイストを随所に組み込みながらも上質で。決して奇抜ではないんですが、とても印象に残る素敵な空間になりました。ベッドなどの調度品についても、ラグジュアリーな空気感を損なわないよう、できる限り質の高いものをセレクトしています。

キッチンも付いているので、博多で購入した新鮮な食材をちょっと調理して食べるという時間の過ごし方もできますよ。最大で8名までご宿泊が可能なお部屋になりますので、家族団欒、あるいは気心の知れたご友人家族での利用も、とことん満喫していただけると思います。




ちなみにプールは1階部分にあるんですが、2階のリビングからプールを見下ろすこともできるんです。ライトアップが移ろうプールを眼下に眺めながらお酒を飲んでみるというのも特別な時間になるのではないでしょうか」


 

——全部屋、こだわりが詰まっているんですね。

宮崎さん「SAIさんのお力添えですね。この『博多 水庭』が完成するまでの期間、何度もSAIさんとは打ち合わせを重ねてきました。そんなやりとりの中、私たちのアイデアについて、本当に『それはできません』という言葉がなかったんです。『やってみましょうか』『どうやったら実現するか考えてみます』といった、前向きな言葉がいつもありました。そのおかげで、こちらも打ち合わせが楽しい時間となり、自然と笑顔も増えていたんです。そういう笑顔があったからこそ、満足のいく仕上がりになったと思っています。

そもそも、この地域は昔ながらの区画になっていて、間口が狭いという特徴がありました。その点においても、土地の個性を最大限に活かしてくださりましたし、この地域の決まりで建物に瓦屋根を必ず取り入れるといった制約も上手くクリアしていただけました。ファサードの流水による演出についても想像以上で。振り返ってみると、SAIさんのアイデアに最初から最後まで支えてもらいっぱなしでしたね」
 

——「博多 水庭」の今後が楽しみです。

宮崎さん「まだ開業したばかりですので、これから滞在されるゲストの反応が楽しみですね。きっとこの場所でのステイは、忘れられない思い出になるかと思います。一度ならず、二度三度と、観光だけでなく、記念日にもご利用いただきたいと願っています」


 


今回取材させていただいた
博多 水庭 様の写真は
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ヌードルライター山田がススメる
今月の一杯

 


【福岡市・六本松】
とら食堂 福岡分店

シンプルだからこそ
一つひとつに意味が備わる
食べる芸術作品


「とら食堂」といえば、福島県白河市にある全国的な知名度を誇る人気店。1969年の創業以来、白河ラーメンの老舗として、数多の人々の舌を喜ばせてきました。そんな「とら食堂」の味が福岡でも楽しめるようになったのは、2016年のこと。福岡発の人気豚骨ラーメンチェーンにして、今や世界にも展開する「一風堂」を運営する「力の源カンパニー」の創業者・河原成美さんがきっかけでした。河原さんと、「とら食堂」の店主・竹井さんと深い交流があり、そのご縁もあり、「福岡分店」という形で福岡に「とら食堂」が誕生します。



ここで提供されるラーメンは、まさに福島にある「とら食堂」の味。現在、この「福岡分店」の店に立つ店主の和田さんが本店の味を忠実に再現しています。



手打ち麺としてはやや加水が低めのコシのあるちぢれ麺、炭火で炙って仕上げるジューシーなチャーシュー、そしてチャーシューを仕込む際にできる醤油ダレをかえし(ラーメンの味を決めるタレのこと)で味を調えた鶏スープ、これらの3本柱が味の要。そしてこれらの秀逸なバランスこそ、「とら食堂」の世に知らしめた原動力です。



ちぢれ麺はカットだけに機械を使っているものの、粉と水を合わせる水回しから、捏ね、練り、伸ばしは全て職人による手作業。ちぢれのウェーブもまた、手もみによって微妙なニュアンスを加えます。
この麺とベストマッチするスープには、丸鶏、鶏ガラを丁寧に煮込んだ出汁の風味が十二分に凝縮。そこにチャーシューのエキスが溶け込んだ醤油ダレの旨味が合わさることで、どこまでも奥行きを感じる味わいになっています。これだけ文句なしの味わいで無化調。もう言うことはありません。



シンプルだからこそ、一つひとつの素材、そしてラーメンづくりにおける工程が大切なんだと痛感する食べる芸術作品です。基本の醤油ラーメンを筆頭に、塩ラーメン、つけ麺も用意。サイドメニューではチャーシューを使ったおにぎりも人気です。一人でも、カップルでも、家族連れでも。あらゆる層に刺さる一杯、ぜひ堪能してください。





【住所】福岡県福岡市中央区六本松4-9-10 六本松コーポ 1F
【電話】092-707-1015
【営業】11:30〜21:00※食材が無くなり次第閉店
【店休】なし(年末年始は休み)
【P】なし

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4コマ漫画
レッツゴーサイクル

 

ラブラドール犬のサイクルと建築士のケンちゃんが
繰り広げる微笑ましい暮らしぶりをお楽しみください。

今号は2話同時掲載です。

 

【Kanac 】プロフィール
イラストレーター。Web漫画を描いたりwebサイトを作ったりしています。
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