SAI建築社が提案する
暮らしと住まいの新しいサイクル
と題して毎月お届けしている
フリーペーパー「SAIKURU」
今回は2023年03月に発行した
vol.168号のWEB版です。
ぜひご一読くださいませ。
中庭が家族に解放感と
安心をもたらす
CASE.168
福岡市・城南区
2022.06 完成
ナチュラルトーンで統一されたリビング。テレビの背面には石材をアクセントに取り入れました。
ゲスト用の和室。隣に面した壁側は、下段をはめ込み式の窓、上段を開閉できるガラス窓を採用。外からの視線は気になりません。
家族が同時に使っても圧迫感のない洗面台は、外の光が差し込む、あたたかい空間になりました。お化粧の時間も気持ちが軽やかに。
安心安全のために
広々とした中庭を。
近年、よく耳にするのが「なかなか理想の土地がない」というお声です。土地のエリア、広さ、形、そして金額。往々にして良い土地には、すでに家や店舗が建っているもので、土地探しに難航され、時間を掛けられる方が思いのほか、多いのです。樋口さんもその一人でした。これまでマンションで暮らしていたHさんご家族。
そのマンションにも大きな不満があるわけではありませんでした。ただ、いつかはイエを建てたいという思いが心の奥底にあったそうで、「今を逃すと娘と一緒に家族三人、イエで過ごす機会が無くなってしまうと思ったみたいで、主人が思い切ってイエを建てたいと切り出したのがきっかけなんですよ」と奥様は教えてくれました。
ところが、前述のとおり、希望するエリアになかなか良い土地が見つかりませんでした。ところが、理想の土地がHさんご家族を待っていたのです。「一般的にはちょっと扱いにくい土地だったみたいなんです。奥行きがある広めの土地だったことで、二区画に分譲すると奥の土地に表通りから入りにくく、一区画だと広くなりすぎる。私たちはせっかくだったらゆとりのあるイエにしたいと思っていたので、見事に理想通りだったんですよ」という奥様。
住環境に恵まれた上に、交通アクセスも良好。「１年くらい掛けて探した甲斐がありました」と笑顔を見せます。 ＳＡＩ建築社とは土地探しをしている期間に出合いがありました。「最初は大手の住宅メーカーで考えていたんですが、ＳＡＩの営業さんと話をさせてもらった時、とても波長が合ったんです。私たちは結構、意見がはっきりしていて、無駄に時間を掛けたくないというタイプ。そんな私たち夫婦のスピード感と、営業さんのペースがぴったり合って。とにかく話が早かったんですよね」。
こうしてHさんのイエづくりはテンポよく進んでいきました。 Hさんからの第一の要望は中庭をできるだけ広く取りたいという点でした。「外を気にせず、室内に光をたっぷり取り入れたいという思いもありましたが、重視したのはセキュリティ面でした。外に大きな窓を作らなくても、これなら気持ちよく過ごせるなと思ったんです。
セキュリティを考えすぎた結果、日中は雨戸をして、日光が届かないどころか風通しもないようなイエにはしたくありませんでした。この中庭はリビングの一部という感覚なので、洗濯物は室内干しにして、中庭には常に余計なものを置かないようにしています」
キッチン側から見たダイニング。中庭を挟んで向こう側に見えるのがリビングです。
石材を取り入れたアクセントウォールとともにイエの顔となる門は特注のもの。
玄関のドアを開けると広がる現代美術館のような光景。中庭の存在が光ります。
セキュリティと
解放感を両立させる。
中庭を起点にしたHさんご家族のイエ。その中庭の面積を最大限に広げるため、リビングとキッチン＆ダイニングをセパレートすることに。中庭横の通路を経由して向かうリビングは、さながら離れのような印象です。そしてリビングとキッチン＆ダイニングが分かれているとはいえ、中庭に面する窓を可能な限り大きく取っていることにより、特に晴れた日の日中は、言葉では言い尽くせないほどの一体感、そして解放感が生まれました。
リビング、キッチン＆ダイニングだけではありません。中庭は奥様が気に入っている洗面所、そして玄関にも面しています。まさに、中庭がもたらす開放的な空気感がイエ全体にいきわたっていました。 玄関やテレビ後ろの壁にはこだわりの石材を取り入れ、リゾート感を添えたHさんご家族のイエ。「セキュリティに妥協せず、それでいて明るく、解放感のあるイエにしたいという思いが叶い、心から嬉しいです。おかげさまで毎日、気持ちが晴れ晴れしています」。
中庭の床は水捌けの良いタイルを敷き詰めることで掃除の負担を軽減。昼寝からBBQまで幅広く活用できます。
ダイニング側から見たキッチン。収納スペースもしっかり確保したことで、すっきりした印象です。
主寝室にはお気に入りのクロスをアクセントに
スクエアでシンプルな外観。中庭から光を沢山取り込む設計なので全面は窓を少なくシンプルに
Owner's Voice
「イエづくりで終始、親身になっていただけたことがとても頼もしかったです。営業さんからデザイナーさんまで、まるで自分たちのイエを建てるかのように真剣に考え、提案いただけたおかげで、私たちだけでは思いつかなかった素敵なアイデアが詰まったイエになりました。心から感謝しております」H様より
House Producer
新築事業部 設計担当
吉田 さくら
理想としているイエのイメージと部屋ごとの雰囲気をはっきりと持たれていた事がとても印象に残っております。お気に入りのクロスの配色や家具の色味配置も含め、H様のイメージを最後まで妥協することなく一緒に考え作り上げることができました。樋口様の日常が光に満ち、安心してくつろげる空間になるよう心から望んでおります。
今回取材させていただいた
H様邸の写真はホームページの
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