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#コラム

SAIKURU Vol.169 「カフェを始めたい その思いが糸島で実る。」

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SAI建築社が提案する
暮らしと住まいの新しいサイクル
と題して定期的にお届けしている
WEBマガジン「SAIKURU」

2023年4月よりWEBマガジンとして
リニューアルいたしました。

ぜひご一読下さいませ。

 

 

カフェを始めたい、
その思いが糸島で実る。

Case 169
【福岡県・糸島市】2022.9月完成

 

福岡における人気エリア・糸島。そんな糸島に一軒のカフェがオープンしました。お店の名前は「CAFE SALUT(カフェ サリュ)」。

「SALUT」は、フランス語で「やあ!」「またね!」といったような挨拶を意味します。気軽に訪れてもらいたい、そしてまた気軽に立ち寄ってほしい—そんなオーナーHさんの思いが込められています。

場所はJR筑肥線筑前深江駅から徒歩5分ほど。終日、福岡と佐賀の間を車が行き交う県道49号線沿いということもあり、交通アクセスは抜群です。

今回の建物は店舗兼住宅タイプ。1階にはカフェスペース、子供部屋が1つ、そしてご主人のバイク用ガレージを配置。2階にLDKを中心とした暮らしの軸を置きます。

今回はカフェの店主である奥様、その奥様を支えるご主人にお話を伺います。

 

 

スペシャルティコーヒーとの
出会いで人生が一変

 

奥様「まさか自分がカフェを開業するなんて、5年、10年前には思ってもいませんでした。元々、コーヒー自体は好きで、高校くらいからでしょうか、両親の影響もあり、ブラックのコーヒーを愛飲するようになって、それが私のコーヒー人生のスタートでしたね。

ただ、コーヒーを商売にするという選択肢は、昔の自分には無くって。飲食関係ではない仕事にずっと従事していました」

ご主人「妻はもちろん、私も全然、飲食とは畑違いの仕事に就いていて、まさか妻がカフェを開業したいと言い出すなんて、本当に驚きましたよ。しかも今は糸島に住んでいるでしょ。私は生まれてからずっと、それこそ半世紀くらい小倉で暮らしていましたから。人生は何が起こるかわかりませんよね」

奥様「開業のきっかけはそんな小倉の街にスペシャルティコーヒーのお店ができたんです。ただコーヒーが好きだった私にとって、その出会いは衝撃的で。このコーヒーが好きだと心の底から思えたんです。そこからのめり込み、毎日でも飲みたい、家でも飲みたい、この美味しさを伝えたいというように、どんどん思いが大きくなって。

子供が高校を卒業するタイミングもあり、カフェだけを店舗で持つよりも店舗兼住宅にしたほうが私たちにとって都合が良いなという方向性も決まり、それだったら思い切って小倉ではなく、違う場所に移ろうと、家族会議をしました」

ご主人「私の職場は博多なので、電車通勤できればどこでもOK。その点だけを踏まえてもらって開業場所を検討しました」

奥様「そこで全国的にも知名度があって、自然豊かな環境にも恵まれた糸島が候補に上がりました。その土地探しからお手伝いいただいたのがSAI建築社さんだったんです。とはいえ、人気のエリアですから、なかなか良い土地と巡り会えず。1年掛けてようやくこの場所を見つけました。

平行して、カフェ開業のための経験を積みたいと思っていたところ、幸運にも私の人生を変えるきっかけになった小倉のスペシャルティコーヒーのお店で働けるようになり、そこでコーヒーとスイーツの勉強ができて。結果として良かったですね」

 

 

カフェとイエを
スムーズにつなぐ

奥様「元々、SAIさんの建ててこられたイエがとても好みで。三角屋根ではなく、四角いフラットな屋根で、スタイリッシュな印象ですよね。お店もその延長で素敵になるだろうなと思っていたんです。店は1階に作ることは決めていたので、あとは暮らしやすく、働きやすい動線を考えてきました」

ご主人「店部分だけでだいたい8坪くらいでしょうか。あとはテラスを作ってもらったので、気候の良い時期にはお外でのカフェタイムも楽しんでもらえるんです」

 

奥様「店内は窓に面した外向きのカウンター席をメインに、グループで利用しやすいテーブル席も用意しました。特に外向きのカウンターは、作ってもらって本当に良かったですね。

自分の時間をゆっくり過ごせるというか。誰にも邪魔されない時間って、日々の中にそれほど多くはないので、そういう場所になれたかなと思っています。



厨房は、アドバイスをいただき、当初の計画よりも広くしたんですが、大正解でした。ワンオペ営業ではあるので、厨房に人が二人いることはないのですが、それでも動きやすく、作業しやすい面積が確保でき、本当に良かったです。

あとは道路に面した厨房の奥側に取り入れた大きなはめ込み式の窓も気に入っています。

店内が明るくなりますし、車からも中の雰囲気が見てもらえますからね。店へは玄関に設けた勝手口を経由し、行き来できるようになっています。カフェの営業中のちょっとした隙間時間に家事ができるので、大助かりです」

 

 

 

 

環境が整えば
夢は膨らんでいく

ご主人「イエのほうは1階に比べて面積が広くなりました。元々の計画だと1階部分から垂直に立ち上がるようなイメージだったんですが、それだとLDKの広さを確保できなくて」

奥様「イエのほうのキッチンもゆとりをもって作ってもらいました。これは、イエのキッチンでも仕込みができるようにするためです。カフェではコーヒーのほか、オープンサンドといったフードメニュー、そしてスイーツも2、3種、ラインナップできるようにしています。

そういうこともあって、スイーツなどをまとめて仕込む時、どうしても1階の厨房だけだと手狭になってしまうんです。

店舗兼住居という特徴を最大限に生かし、効率的にできる部分は効率的にしたい。そういう思いもSAIさんはすぐにわかっていただき、とても頼もしかったです。

そういう環境が整ったこともあり、主人がパンづくりを手伝ってくれるようになったんです」
 

 

ご主人「オープンサンドをメニューに入れようという話になった時、パンを毎回、仕入れるのもなかなか大変なので、だったら自分で焼いてみようかなと思ったんですよ。

パンづくりですか? いえいえ、全くの未経験です。手先は割と器用なほうなので、YouTubeなんかを見ながら独学でカンパーニュの焼き方を覚えたんですよ。今はレシピも安定したので、すっかりカンパーニュ担当になりました」

奥様「2階で仕込んだものを1階に運ぶ際にも、玄関横に設けたカフェへの勝手口はすごく便利です。あらゆる動線をしっかり検討していただいたおかげで、仕事も暮らしもスムーズになりました」

 

ご主人「念願だったバイクのガレージもできましたし、糸島起点のツーリングも満喫できますよ。せっかくお店があるから、活用したいなという思いも膨んでいます。

妻は昼にカフェをしていますから、私もいつか夜にBARを始めたいな、と。ここでの暮らしがなかったら、そんな夢を持つこともなかったかもしれませんね」
 

 

CAFE SALUT (カフェ サリュ) 
電話 080-6428-4164
住所 福岡県糸島市二丈深江2048-1
営業 10:00~18:00
定休 月曜
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House Producer

リノベーション事業部 営業
川添 修

改めて開店及びご新築おめでとうございます!かねてからの奥様の夢や、ご主人様のこだわりの実現にお付き合いさせて頂きまして本当に光栄でした!奥様の行動力には感服し尊敬するばかりです!また美味しいコーヒーを頂きに寄らせて頂きます!

 

今回取材させていただいた
CAFE SALUT様の写真は
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ヌードルライター山田がススメる
今月の一杯

こまどりうどん 福重本店


 

これぞ大衆うどん食堂!


4月現在、福岡県下に8店舗を展開する人気うどんチェーン「こまどりうどん」。その本店が西区石丸に店を構える「福重店」です。創業は昭和52年。自慢のうどんは独自配合の小麦粉と絶妙な加水率で仕上げられていて、もっちりとした、やさしい食感が特徴です。うどんはごぼう天うどんを筆頭に肉や丸天といった王道のラインナップに加え、モツ煮込みうどんやモツうどん、ヘルシーな和風うどんちゃんぽんなどのオリジナリティのあるメニューも取り揃えています。その上、そばは十割そばのほか、ルチンを豊富に含む韃靼(だったん)そばまで取り揃えます。特製チャーシュー入りのラーメンも評判です。
定食類も豊富。しかもカツ丼や親子丼といった丼ものはミニサイズでの注文にも対応するなど、至れり尽せり。メニュー表を見れば、ちょっと飲もうという時のアテも用意してあります。
広々とした客席はどんなシーンにもマッチ。うどん食堂の鏡です。

 



【住所】福岡県福岡市西区石丸4-1-28
【電話】092-881-0221
【営業】10:00~21:00
【店休】年中無休(正月3日休み)
【P】あり

※コロナ禍で営業時間、定休日に変更がある場合があります

山田祐一郎(KIJI ヌードルライター)

1978年生まれ。2003年よりライターとしてのキャリアをスタート。現在は日本で唯一(本人調べ)のヌードルライターとして、雑誌、ウェブマガジン、書籍などの原稿執筆に携わる。毎日新聞での麺コラムつるつる道をゆく」をはじめ、連載多数。webマガジン「その一杯が食べたくて」は1日最高13,000アクセスを記録したことも。著書「うどんのはなし 福岡」「ヌードルライター秘蔵の一杯 福岡」。2017年スマホアプリ KIJI NOODLE SEARCHをリリース。未知なる麺との出会いを求め、近年では国内のみならず海外にも足を運ぶ。2019年より製麺所を営んでいた父の跡を継ぎ、「山田製麺」の代表に。執筆活動と並行し、製麺にも取り組む。

 

 

4コマ漫画
レッツーゴー サイクル

ラブラドール犬のサイクルと建築士のケンちゃんが
繰り広げる微笑ましい暮らしぶりをお楽しみください。

【Kanac 】プロフィール
イラストレーター。Web漫画を描いたりwebサイトを作ったりしています。
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