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#コラム

SAIKURU Vol.164 WEB版「生まれ変わった、帰ってくる場所。」

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SAI建築社が提案する
暮らしと住まいの新しいサイクル
と題して毎月お届けしている
フリーペーパー「SAIKURU」

今回は2022年11月に発行した
vol.164号のWEB版です。

ぜひご一読くださいませ。

 

 

生まれ変わった
帰ってくる場所。

 

CASE.164
長崎県・佐世保市
2021.12 完成

リビング部分は、天井を一段上げることで広さをさらに強調。窓の向こうにはLDKの感覚で利用できるテラスが広がっています。

 

ダイニングには、ダイニングテーブルのほか、家族全員が気軽に活用できる多目的デスクを配置。お子さんの学習にもぴったり。

 

キッチンはKさんの父親が勤めるメーカーで統一。キッチンの奥から浴室・洗面台へと繋げることで、家事の負担がグンと軽減。

 

帰ってくる場所を
祖父母から受け継ぐ

 

 「この土地にはとても思い入れがあるんです」と切り出したKさん。実はここはKさんの祖父母が暮らしていた土地で、祖先から代々守られてきた場所でした。「私が長男ということもあり、昔から祖父母から『いずれはこの土地をおまえに譲り渡したい』と言われていたんです」とKさんは教えてくれました。

 Kさん自身、転勤族で、各地を転々としていましたが、お子さんの将来のことも考え、先祖代々、守られてきたこの土地に暮らすことを決断しました。「その段階ではまだ祖母のイエが建っていたんですが、妻とも相談し、中途半端にリノベーションするより、私たち夫婦の理想の暮らしが実現できるように、ゼロからイエを建てようという話になりました。

 祖母も両親も、私たち夫婦の思いを汲んでくれ、そこからイエづくりを進めることになりました」。 こうしてKさんご家族のイエづくりがスタート。ただ、その施工会社選びは難航します。「私自身はせっかく建てるなら近隣のイエと同じように見えないイエが良かったんです。そこで、福岡時代の上司がイエを建て、そのイエがとても素敵だったこともあり、福岡のSAI建築社を推していたんですが、両親や妻は地元・佐世保の施工会社が良いと言って、なかなか話がまとまりませんでした」というKさん。

 実はKさんの父親は住宅関係の仕事をしていて、さらには伯父にあたる人物も建築士。Kさんの身の回りにイエを見る目が確かな人間がいたこともあり、十分に家族会議の時間をとったそう。「SAIさんの魅力を説明したり、福岡の会社に依頼するメリットやデメリットをしっかり検証したり、じっくり話し合いました。その結果、家族全員が納得した上でイエづくりに進むことができたんです」と振り返ります。

 Kさんが最もこだわったのが、ファサードの部分でした。「昔から祖父母のイエは親戚が集まる場所、みんなが帰ってくる場所だったんです。だから、祖父母から土地を受け継ぎ、私たちがここで暮らすようになっても、今までと変わらず、みんなが集まり、帰ってくる場でありたいなと思いました。

 そう思った時、そんな場所だからこそ、イエの顔にあたる部分には家族、親戚を気持ち良く迎え入れるようにしたいと考えました」というKさん。玄関、玄関ポーチ、アプローチという一連の流れの中に、大胆に石材を取り入れ、上質なリゾート感を演出しました。建物の佇まいと相まって、周囲の住宅街の中でも一際、存在感を放っています。

 

ファサードに大胆にあしらわれた石材によるリゾート感の演出は小部さんの一番のお気に入り。

 

空間にゆとりをもたせた洗面室。奥が室内干しにも対応できる脱衣所。

 

階段奥の壁面には外の石材と調和するタイルをセレクトしました。

 

リゾート感を
室内にも取り入れる

 

 玄関のドアを開けると、正面に階段があり、その向かって右手がリビングへの動線、そして左手が洗面、浴室へとつながる動線になっています。「玄関周りでリゾート感を出したので、室内もその延長にしたかったんです。そこで階段奥の壁にタイルを貼り、石の質感を表現してもらいました」。

 家族が集まることもあり、可能な限り広くしたいという要望を受け、LDKはおよそ32畳と広々。そのLDKと仕切りなしでつながる和室も四畳半設けることで、空間にメリハリがついています。全体的な色調はベージュなどのアースカラーを基調にしたナチュラルテイスト。開放的な空気感を損いません。

 また、テレビのバックボードにも石の質感が伝わる壁紙をチョイスしているのもポイントです。 新しいイエで暮らし始めて、もうすぐ丸1年。「おかげさまで末長く愛せるイエになりました。子供たちのための部屋もでき、ここで暮らす彼らの成長がとても楽しみです。このイエで、これからもっと家族の時間を作っていきたい」とKさんは顔を綻ばせました。

 

広々としたテラスではBBQやプール遊びが満喫できます。

 

玄関には使い勝手の良いシューズラックを設置。

 

和室にはリビングと合わせて埋め込み式の照明を採用し、照明機器による圧迫感を軽減。スリット窓からさりげなく庭が見えるように配慮しました。

 

大胆に石材を取り入れ、上質なリゾート感を演出したファサード。

 

Owner's Voice

「自分が惚れ込んだSAIさんにお願いできるまでの道のりが長かったですが、このあたりでは目にしない素敵なデザインのイエになり、心から満足しています。玄関周りの夜のライトアップもお気に入りのポイントです。趣味の楽器を子供と一緒に楽しめる日が待ち遠しいですね」K様より

 

House Producer

SAI Design Architect
Director
岩倉 貴志

WEBを使ったお打ち合わせ、そして佐世保と福岡を行き来しながらのお打合せは本当に大変だったと思います。大事にされてた庭の景観を残しつつ、お父様のお仕事を盛込みながら、新しい世代へと受け継がれるイエ造りをお手伝いすることが出来て、大変うれしく思っております。本当にありがとうございました。

 

今回取材させていただいた
K様邸の写真はホームページの
実例ギャラリーでも紹介してます。
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フリーペーパー「SAIKURU」

毎月、二丈・朝倉のモデルハウスや
各地の分譲住宅や本社ショールームにて
配布中です。

配布後、このホームページでも
WEB版として定期的に掲載していく
予定です。ぜひお楽しみに。
 

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