太陽の光が差し込むことで、ずっとイエに居たくなります。
斜めのガラス窓がギャラリーを彷彿とさせるテラス。
生活感を排除し、ストレスフリーな生活を。
Yさんが暮らすイエは、福津市の、駅から近い新興住宅地にあります。
「実家がこの近くにあるんです。以前は田んぼだった場所がこんなに開けるなんて思ってもみませんでした」という奥様。ご主人の仕事の関係で、以前は千葉県に住み、4年前に福岡へ。そのタイミングでいったん、福津市内のマンションに暮らすことになりました。「子どもがまだ小さく、マンションだとどうしても上下階、そしてお隣りへの生活音が気になりました。子供が元気に走り回りたい気持ちも分かりますし、それで戸建てに移ろうと主人と主人と相談したうえで土地探しをし始めました」。タイミングよく、現在の住まいの土地が見つかり、住宅メーカーを検討する中でSAI建築社に出会いました。「イエは長い付き合いとなるので、構造や強度にも妥協したくなかったんです。SAIさんは鉄と木を組み合わせた梁を使うテクノストラクチャーを取り入れているのに安心できると思い、お願いすることにしました」と話していました。
イエを作るにあたり、絶対に譲れなかったポイントが、浴室、脱衣所、洗面所をそれぞれ別々にすること、和室を1Fに設けること、リビングを20畳程度は確保すること、これらには共通する思いがあります。それが生活感をなくすことです。分離した洗面台は1階の廊下にあり、2階へ上がる階段の手前に据えてあります。外から帰ってきたお子様が手を洗って2階に上がれるという動線、そしてリビングや和室からスマートに洗面台へと行ける動線の2つをクリアする配置。独立した脱衣所は家族間でも落ち着いてお風呂上がりの時間が過ごせるようにという思いが込められています。
理想のために取り入れた「斜め」
「理想を詰め込んだ分、試行錯誤がありました」というお客様。譲れないポイントを形にすることは、広い空間が必要となります。
「限られた土地の中では大変困難でしたが、実現できたのは魔法の間取りのおかげだと思っています」と奥様は言葉に力を込めます。象徴的なのが、斜めの空間。リビングの窓際、そして廊下側の壁を斜めにとることで、広い視覚とスペースを確保。天井を通常よりも20センチ上げ、リビングと廊下の間に天井まで続くガラス戸を採用することも相乗効果となり、開放感が得られています。また、小さなお子様がいるため、窓の位置を高めに設定するなど、細やかな配慮も随所に散りばめてあります。「とにかく明るいイエですね。ずっとイエに居たくなります」。